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なぜ日本では年末にベートーベンの「第九」がよく演奏されるのか?

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◆ベートーヴェンの『第九』を頻繁に演奏するのは日本だけってホント?
クリスマスを過ぎたとたん、おなじみの「第九」があちこちで流れ出します。 『正式には、『交響曲第九番ニ短調作品125』《賛歌「歓喜」による終末合唱を持つ交響曲》という曲名で、素晴らしい曲ですが、なぜ年末によく演奏されるのでしょうか?


●欧米では12月以外の祝典や行事に演奏される
実はこの曲は 新年を迎える前の定番というわけではありません。
アメリカやヨーロッパでは、「ハレルヤ」コーラスで有名なオラトリオ『メサイヤ(救世主)』の方がむしろよく演奏されます。第九が一番頻繁にかかるのは、日本です。


● 年末恒例の演奏は、どのように始まったのか?
最初に日本で「第九」を演奏したのは、1918年に島根県の収容所で、第1次世界大戦で日本軍の捕虜になったドイツ兵たちでした。
収容所の捕虜に対する人道的な対応や、捕虜と地元民との心温まる交流が伝えられています。第九交響曲の中の『歓喜の歌』は、世界平和を謳っているので、ぴったりだったわけです。


●年末恒例になった由来は2説あり


「第九」が年末定着した由来として、有力な説は2つあります。

(1) 学徒出陣した生徒たちの追悼のため:
1943年12月の学徒壮行音楽会で「第九」が演奏され、戦後に生還した学生たちが再びこの曲を演奏し、帰らぬ仲間を追悼したので定着したという説。

(2) オーケストラ団員の年末ボーナスのため:
戦後は、オーケストラ団員たちも生活が非常に苦しかったので、年末に臨時収入を得るためだとする説。ベートーベンは日本人に人気があるので、皆が知っているこの曲ならば多くの集客ができるために選ばれたとされます。

実際は、(1)と(2)の両方でしょうが、「第九交響曲」の華麗な雰囲気が、年末のお正月を待ち望む雰囲気にあっているのも理由でしょう。


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