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NYで飲食店が復活するまで―2021年

コロナについて

昨年前半のニューヨークのコロナ感染状況は悲惨でした。

志望者の比較的少ない日本と比べ、多数の死者がでました。ですがワクチン接種が早いスピードで進行したため、今はかなり正常に近い生活に戻りつつあります。
一時は街はロックダウンされ、 飲食店の営業も一時閉店でしたが、今は普通に営業ができています。

NY people in restaurant

ここまで回復する1年以上は大変で した。


今に至るまでに消えていったお店はたくさんあります。12 月 その後、第2波の兆しが出ると、屋内席が許されない時期には、各店舗が屋外席設置スペー スの工事をし、追加設備を整えました。
ですが、設備投資の資金の余裕がない店は次々閉店していきました。
ブティックなどの店舗も含めて、今までに廃業してしまった店舗は相当な数に上ります。

ニューヨークの飲食店が再開できるようになるまでを時系列で振り返ってみます。

【2020 年】

3月 ニューヨーク市内で飲食店の店内飲食は不可になりました。テイクアウトとデリバリーのみ可能。そのための人員やシステムを作れないお店は、3カ月以上の休業となりました。

6月 屋外席のあるレストランは店内飲食を再開。しかし、そのためには歩道と車道の一部を開放し、‘ノーシャルディ スタンスを保つ屋外席を作るために、店舗の工事を行う必要がありました。

9月 収容客数を通常の 25%に制限して、店内飲食が認められるようになりました。しばらくして50%の人数まで 緩和されました。
アルコール提供の制限はあり、食事なしでアルコールだけの注文は禁止されました 。
食事を出していなかったバーは、簡単なサンドイッチなどの食べ物を用意するよ うになり、なんとか営業を続けました。

12月
その後、第二波のきざしが出るとクオモ知事は再び、屋内飲食を禁止しました。
レストランは屋外席とテイクアウトやデリバリーだけに逆戻りです。
寒さに耐えて屋外席だけで営業するお店もありましたが、結局多くのお店は再び休業してしまいました。

【2021 年】

5月 飲食店規制が解除されたのは、第 3波が落ち着いた今年の5月になってからです。
現在は飲食店の深夜営業も可能になり、アルコールだけの注文も以前のように許されています。屋内飲食の席数制限もなくなりました。

people without mask in NY
ただし、テーブル間の一定の距離をとることが条件です 。客席についてはひとつおきなどのソーシャルディスタンス規制はもうありません。
ニューヨークは以前の日常を取り戻しつつあります。コロナによって、観光客数も経済効果も70%以上減になったと いわれるニューヨークが今後、順調に回復していくことを願います。


John Russell (ジョン・ラッセル)
USA バージニア出身。
アメリカ国内の大学卒業後、上智大学と早稲田大学国際学部日本語学科卒。
大手商社の英語研修やNHK文化センター、津田英語会などの教育担当を長年務める。
趣味はマラソン。現在はNY市内の企業・勤務